2024-Q1

2024 年も3ヶ月が経過してしまいそう。

去年末にブログを新しくしたけど、結局あまり更新できていない。来月からはコンスタントに書いていきたいなーと思い、まずは今年に入ってからやったことを軽く書いておこう。

断捨離

断捨離という言葉はもう古いのかもしれないが、家にあった物理的な私物を結構捨てた。ガジェット系の一部はメルカリで売ってお小遣いにしたりしたけど、二週間くらいして売れなかった多くのものはそのまま捨てた。高校生のころ使ってた第三世代 iPod や昔のガラケーや iPhone も処分した。まったく着なくなったスーツや服も思い切ってたくさん捨てた。ちょっとだけ残ってた物理本や書類も95%は電子化したかな。

何がきっかけでこの流れになったかは覚えてないけど、ちょっと前からミニマリズム指向が強くなってその影響が強そう。本や書類は電子化してるわけで、デジタル上のものは増えたのでこれはミニマリズムなのか?というのは疑問だけどね。

部屋を掃除したり整理するのは好きだからモノを捨てているととてもすっきりして気持ちがいいのだけど、これはこれで脳内物質がでてる感覚があり、麻痺してモノを捨てすぎてしまうのでは?と少し心配になっている。さすがに取り返しのつかないものは捨ててはいないと思うし、結局 99% は問題ないのだろうけど、自分が後悔するというより家族からや周りから「え?それも捨てたの?」って思われそうな気がして少し心配になる。

Slow Productivity

今年に入っていくつか本を読んだが Cal Newport の新作の Slow Productivity がおもしろかった。

Amazon.co.jp: Slow Productivity: The Lost Art of Accomplishment Without Burnout (English Edition) 電子書籍: Newport, Cal: Kindleストア
Amazon.co.jp: Slow Productivity: The Lost Art of Accomplishment Without Burnout (English Edition) 電子書籍: Newport, Cal: Kindleストア

自分は彼の考えが結構好きであり Deep Work や Digital Minimalizm を読んでいたし、メールマガジンも講読している。

Slow Productivity という発想自体がおもしろくて書いてあることに共感することも多かった。ただ、単なるエッセーなので話にエビデンスがあるわけでない。考えには共感するけど、Slow Productivity を実践したことで物事がうまくいったという事例が総じて、よくある各種バイアスの典型例になってしまっていてそういう部分はほぼ読み飛ばした。

筆者はアメリカの大学の Computer Science 系の准教授だし、コンスタントにいいところに論文を出したりしてるから、そこらへんは重々分かっているはずだろうけど、そういうものとは区別して書いているのだろう。

ちなみにこのハック(?)が実践できる対象はそうとう限られるし(筆者自身もそう断りを入れている)、多くの人にとって参考になるようなものでもないなとは思う。それに彼の言う Career Capital を持っていない段階で、この作戦を採用するのは危険かなと思った。

その他

そのほかにもいろいろあるけどいったんここまで書いたから Publish してしまう

この流れで一ヶ月に2回くらい何かしらコンスタントに書いていきたいな。

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2025年の秋・冬

いつのまにか11月になっていた。今年もあと一月しかない。読んだ本を書いていく。 『すごい物理学講義』 Amazon.co.jp: すごい物理学講義 : カルロ・ロヴェッリ, 竹内 薫, 栗原 俊秀: 本Amazon.co.jp: すごい物理学講義 : カルロ・ロヴェッリ, 竹内 薫, 栗原 俊秀: 本Amazonのストアでお買い物 ›フォロー 前の記事で少しふれた最新の理論物理学の本。ちゃんと最後まで読んだ。 著者はループ量子重力理論の研究者。本の内容は、古典力学、電磁気学、相対性理論、量子力学を経て量子重力理論に至るまでの解説。最初の章では古代ギリシアの原子論についても触れ、「最新の理論物理学的の視点で見ると、その時代の世界の捉え方はいい線いってた」みたいな話も。電磁気学、相対性理論、量子力学、それぞれについての解説本は軽く読んだことはあるけど(Newton とかね)、理論が発展してきた流れを知ることができてよかった。 この本の中でキャッチーなのは「第7章: 時間は実は存在しない」のところで、ループ量子重力理論では時間を扱うことなく理論を構築することができる、

2025の夏

月に一本はブログを書きたいから最近のできごとを書いておく。まとまりはないが書かないよりはよい。本当は8月中に投稿したかったけど、9月になってしまった。 『因果推論の科学 - なぜ?の問いにどう答えるか』 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか | ジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大 |本 | 通販 | AmazonAmazonでジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大の因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか。アマゾンならポイント還元本が多数。ジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるかもアマゾン配送商品なら通常配送無料。Amazonのストアでお買い物 ›フォロー 夏前から読んでた本。 因果推論という新しい統計的手法を解説した本。この分野の潮流として、「ドナルド・

『コンピュータシステムの理論と実装』を始めた

『コンピュータシステムの理論と実装 - モダンなコンピュータの作り方』を始めた。 コンピュータシステムの理論と実装コンピュータを理解するための最善の方法はゼロからコンピュータを作ることです。コンピュータの構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、コンパイラ、OSに大別できます。本書では、これらコンピュータの構成要素をひとつずつ組み立てます。具体的には、NANDという電子素子からスタートし、論理ゲート、加算器、CPUを設計します。そして、オペレーティングシステム、コンパイラ、バーチャルマシンなどを実装しコンピュータを完成させて、最後にその上でアプリケーション(テトリスなど)を動作させます。実行環境はJava(Mac、Windows、Linuxで動作)。 ● 本書のサポートサイト ● 本書で使用するツール「Nand2tetris Software Suite」 ● 「Nand2tetris Software Suite」のチュートリアルO'Reilly logoNoam Nisan、Shimon Schocken 著、斎藤 康毅 訳 本書では、これらコンピュータの構成要素をひとつずつ組み

『1984年』ジョージ・オーウェル著

ジョージ・オーウェルの『1984年』を読みました。 一九八四年 (ハヤカワepi文庫) | ジョージ・オーウェル, 高橋 和久, 高橋和久 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | AmazonAmazonでジョージ・オーウェル, 高橋 和久, 高橋和久の一九八四年 (ハヤカワepi文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。Amazonフォロー 特に紹介するまでもない有名な本だからあらすじとかそういうのは書かなくていいかな。海外では『読んだことないけど読んだふりして語る本』の第一位らしい。だから、意外とみんな実際に読んだことはないのかもしれない。それでも、“BIG BROTHER IS WATCHING YOU” とか、“WAR IS PEACE” はよくオマージュされてるし、有名なのはたぶん間違いない。 大学生活の終わりのころ、ハヤカワから出てる旧訳を読んで感銘(?)を受けたけど記憶も薄れてきて、新訳もたくさん出てたからもう一度手に取った。訳