2024.04

定期的にブログを書こうと思って結局 1 ヶ月経過してしまった。年度も新しくなったし、気持ちを切り替えて毎月一本、ふり返りのようなものを書くのを目標にしよう。

ジム

去年の 4 月にジムを契約してから一年経った。記録を見たところこの一年で 74 回ジムに行った。最低でも週 1 回は通ったらしい。自分としては十分続いてる。旅行に行ったり、子供の看護、自分が体調を崩したり、どうしてもいけない週があったことを考えると何もなければ週2回くらいは通えてたわけだ。

もともと体重を減らそうとは思ってなかったけど、なんとなくその気になってきて食事内容を記録するようにしたら体重も少し減り、筋肉がついたことを考えたら脂肪が減って健康体に近づいた気がする。運動することで気分転換にもなっていて、精神衛生もここ一年で向上したと思う。

ここまで継続できるとはあまり期待してなかった。振り返ってみると継続できた要素がいくつかあった。以前は数字で計画をたててそれを達成することで続けようとしていたけど、あまりうまくいかなかった。今回は気が向いたときに軽く汗を流すだけでも行くようにする、という気楽な姿勢が重要だった気がする。0 か 100 かではなく 20 でも 0 よりはまし、という姿勢。自分を飽きさせない工夫もうまくいった要素かもしれない。ウェア・シューズを新しくする、アプリを変えてみる、メニューを変える、みたいなところ。大抵はそれってお金がかかるけど。

そういう自分をうまく操縦するみたいな感覚が得られて効果が実感できたのはよかったかなと思う。

iTunes

高校時代に iPod で音楽を聞くようになってから五年前くらいまでは iTunes(=ミュージックアプリ)で音楽を聞いてきたけど、ここ数年はずっと YouTube Music で音楽を聞いている。iTunes ライブラリに塩漬けされていた数千曲の音楽も一度整理したいなと思い断捨離をした。

  • いれてるけどほぼ聞いてない曲は削除
  • YouTube Music に登録されていて聞ける曲はそちらで聞く
    • 多少、アーティストへの応援になる
  • YouTube Music に登録されていない曲は YouTube Music のアップロード機能を使って保存

ほとんどこれで大丈夫だったのだが、2000年代中盤に iTunes Store で購入した曲には DRM がついており暗号化[1]されていて YouTube Music にアップロードできなかった。そういう曲はすでに販売されていなかったりして、意外と聞きたい曲が多かった。

現在、iTunes Store で購入する曲は DRM なしで提供されているけど、昔配信された曲のファイルは DRM がかかったままだ。なんとかしてアップロードしたいと思い、ぐぐったところいくつか方法があるようだ(おそらく3と4はやらないほうがよさそうだが)

  1. iTunes Match に登録し、曲をマッチングさせ、再度 DRM フリーでダウンロードする
  2. CD-R に一度焼いてから再度取り込む
  3. サードパーティーの非公式の decrypt ソフトを使う
  4. ツールを使って自分でがんばって decrypt する

いろいろ調べていたところ DRM の仕組みが気になりファイルフォーマットや仕組みについて調べた。FairPlay[2] という技術が使われているようだ。ファイルのメタデータを見たり、秘密鍵の database file を見てみたり(暗号化されてるので中身見られないけど)、github にあった decrypt ツールのコードを見てみたり。結局 Apple にお金をはらって解決したけど、思いがけずいろいろ仕組みを知れたことで知的好奇心が満たされた。

そんなこんなで全部 YouTube Music に移行できて、以前よく聴いてた曲もまた聴くようになった。ふと懐かしい曲がかかって昔を思い出したりする。

考え事

その他、先月あったできごととか考え事を羅列してみる。

  • 円安が止まらないね。月末にようやく介入があって若干戻したけど、構造的には円高になる要因がひとつもないしこの流れは続くのかな。電気・ガス料金への補助も終わるし、円安でまた物価が上がっていくだろうと思うと先行きが不安である。
    自分の職業的にも日系の SaaS 企業はほとんど海外事業者のクラウド使っているだろうし、円安で収益率が下がっていくことで、投資が抑制されてしまって業界が冷え込んでしまうのかなーと少し心配している。
  • 10年前くらいに一度開設してずっと放置してたメインバンクの外貨口座を解約した。メガバンクもかなりの手続きがオンラインでできるようになってるけど、休眠した外貨口座の解約はさすがに窓口しかできず予約して行ってきた。解約には残高をゼロにしないといけないけど、日本円換算して最低金額に達しないと資金移動ができなくて解約できないかも、と言われて焦ったけど、ギリギリ大丈夫だった。わざわざ追加入金しないといけないところだった…。
    ついでに他の使ってない口座も解約してスッキリ。こちらはオンラインでできて楽だった。さらに印鑑レス手続きもして銀行印という存在とおさらばした。
  • 母校の図書館がリニューアルしたというニュースを見て試しに行ってみた。都心の真ん中にあるキャンパスなので広いわけじゃないけど、とてもモダンな作りで工夫が凝らされていた。昼寝できる部屋、音読ができる部屋、集中する部屋みたいに別れていて、最近のウェブ系企業のオフィスかなって思ったが。
    卒業生も使えるってことで一応入館カードは作ったが、今の会社のオフィスは離れてるし使うことはほぼないかな。でも、久しぶりにカフェとかじゃなくて、かなり静寂な空間で本を読んだらかなりはかどった。静かなのって大事だね。
  • 仕事ではここ一年くらいちまちまと取り組んでた新環境への移行にようやく区切りがついた(と思ってる)。最後の最後で問題が多発してしまって完全に自分の責任だったため最近はちょっと気分がへこんでいる。
    ここ二年強は基盤寄りの開発に携わってきて、ミスった時の影響が大きく、オンコールの対応もあるし、緊張感の続く仕事が多くて疲れているのかもしれないなーと思った。
  • 毎月一冊本を読んで感想をブログ書くのをやめてから読書量が減ってしまった。それでも今年に入っていくつか本を読んだので次の投稿で感想を書こうかな。なるべく今月中に書きたいな。

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2025年の秋・冬

いつのまにか11月になっていた。今年もあと一月しかない。読んだ本を書いていく。 『すごい物理学講義』 Amazon.co.jp: すごい物理学講義 : カルロ・ロヴェッリ, 竹内 薫, 栗原 俊秀: 本Amazon.co.jp: すごい物理学講義 : カルロ・ロヴェッリ, 竹内 薫, 栗原 俊秀: 本Amazonのストアでお買い物 ›フォロー 前の記事で少しふれた最新の理論物理学の本。ちゃんと最後まで読んだ。 著者はループ量子重力理論の研究者。本の内容は、古典力学、電磁気学、相対性理論、量子力学を経て量子重力理論に至るまでの解説。最初の章では古代ギリシアの原子論についても触れ、「最新の理論物理学的の視点で見ると、その時代の世界の捉え方はいい線いってた」みたいな話も。電磁気学、相対性理論、量子力学、それぞれについての解説本は軽く読んだことはあるけど(Newton とかね)、理論が発展してきた流れを知ることができてよかった。 この本の中でキャッチーなのは「第7章: 時間は実は存在しない」のところで、ループ量子重力理論では時間を扱うことなく理論を構築することができる、

2025の夏

月に一本はブログを書きたいから最近のできごとを書いておく。まとまりはないが書かないよりはよい。本当は8月中に投稿したかったけど、9月になってしまった。 『因果推論の科学 - なぜ?の問いにどう答えるか』 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか | ジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大 |本 | 通販 | AmazonAmazonでジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大の因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか。アマゾンならポイント還元本が多数。ジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 松尾 豊, 夏目 大作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるかもアマゾン配送商品なら通常配送無料。Amazonのストアでお買い物 ›フォロー 夏前から読んでた本。 因果推論という新しい統計的手法を解説した本。この分野の潮流として、「ドナルド・

『コンピュータシステムの理論と実装』を始めた

『コンピュータシステムの理論と実装 - モダンなコンピュータの作り方』を始めた。 コンピュータシステムの理論と実装コンピュータを理解するための最善の方法はゼロからコンピュータを作ることです。コンピュータの構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、コンパイラ、OSに大別できます。本書では、これらコンピュータの構成要素をひとつずつ組み立てます。具体的には、NANDという電子素子からスタートし、論理ゲート、加算器、CPUを設計します。そして、オペレーティングシステム、コンパイラ、バーチャルマシンなどを実装しコンピュータを完成させて、最後にその上でアプリケーション(テトリスなど)を動作させます。実行環境はJava(Mac、Windows、Linuxで動作)。 ● 本書のサポートサイト ● 本書で使用するツール「Nand2tetris Software Suite」 ● 「Nand2tetris Software Suite」のチュートリアルO'Reilly logoNoam Nisan、Shimon Schocken 著、斎藤 康毅 訳 本書では、これらコンピュータの構成要素をひとつずつ組み

『1984年』ジョージ・オーウェル著

ジョージ・オーウェルの『1984年』を読みました。 一九八四年 (ハヤカワepi文庫) | ジョージ・オーウェル, 高橋 和久, 高橋和久 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | AmazonAmazonでジョージ・オーウェル, 高橋 和久, 高橋和久の一九八四年 (ハヤカワepi文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。Amazonフォロー 特に紹介するまでもない有名な本だからあらすじとかそういうのは書かなくていいかな。海外では『読んだことないけど読んだふりして語る本』の第一位らしい。だから、意外とみんな実際に読んだことはないのかもしれない。それでも、“BIG BROTHER IS WATCHING YOU” とか、“WAR IS PEACE” はよくオマージュされてるし、有名なのはたぶん間違いない。 大学生活の終わりのころ、ハヤカワから出てる旧訳を読んで感銘(?)を受けたけど記憶も薄れてきて、新訳もたくさん出てたからもう一度手に取った。訳